- エアコンをつけたいけど、電気代がかさむのが痛い…
- でも他に寒さをしのぐ方法も分からない…
- なるべくお金がかからない寒さ対策はないかな
寒いからってエアコンやストーブを使いすぎてしまうと、どうしても電気代が高くついてしまいますよね。
でも、寒いのは嫌だけどお金がかかるのも同じぐらい嫌。それが本音ではないでしょうか。
僕は極端に節約意識が高く、暖房器具をいっさい使わない生活をかれこれ4年間続けています。
当たり前のように隙間風が吹く部屋に住んでいますが、それでも寒さが辛いと思ったことはありません。
そこでこの記事では、お金をかけずに冬を快適に過ごす方法を解説します。
この記事を読めば、暖房にかかる電気代を根こそぎ節約することができますよ。
※神奈川在住の体験談です
暖房なしで冬を越すために必要なものは3つだけ
ハッキリ言ってしまえば、暖房なしで冬を越すのは簡単です。
夏はどれだけ服を脱いでも暑さから逃れることはできません。しかし冬の寒さは、対策さえ怠らなければどうにでもなるのです。
ではどのように対策をすればいいのでしょうか。
答えはシンプルです。
次の3つのものを用意すればいいのです。
- 着る毛布
- 足温器
- 湯たんぽ
この3つを選んだのには、明確な理由があります。
利点①:温かさを維持できる
極論を言えば、冷えた体を温めるだけなら熱いシャワーでも浴びればいいんです。
でもそれだとすぐに体が冷えてしまいますよね。これでは何の意味もありません。
生活に即した対策をするなら、ずっと温かさが持続するというのが重要です。
ぶるぶる震えながら耐え忍ぶぐらいなら、素直にエアコンを使った方がマシですからね。
利点②:低コストである
ここでいう低コストとは、電気代がかからないということです。
電気代はランニングコスト。使えば使うほど財布は痩せ細っていきます。
しかし初期投資のみで済ませてしまえば、それ以上はお金がかかりません。
頭の中で電気代を計算したり、「ちょっと使いすぎかな…」なんて心配する必要もないのです。
電気を消費することに怯えなくて良いから、余計な不安に駆られることなく、安心して使うことができます。
快適さとは、不安がないこと
寒さを我慢することなく、お金の心配が頭をチラつくこともない。この条件が満たされなければ快適に過ごしたとはいえませんよね。
そんな意味でも、着る毛布、足温器、湯たんぽの組み合わせは理想的。本当の意味で快適に冬を過ごすことのできる対策です。
ではここからそれぞれの特徴と使い方を紹介していきます。
着る毛布は最強の防寒着
皆さんは着る毛布をご存知でしょうか。
耳にしたことはあっても使ったことはない。そんな人が多いのではないかと思います。
着る毛布は文字通り、着ることのできる毛布です。
モフモフした手触りの良さもまさに毛布そのもの。
袖を通せば全身を毛布でくるまれるようなものですから、想像してみるといかにも暖かそうですよね。
そんなイメージに違わず、実際の使い心地も優秀です。
ここからは僕が実際に使っていて感じたメリットとデメリットを紹介します。
圧倒的な防寒性能の高さ
実際に使っていて「これは凄い」と思ったのが、羽織るだけで寒さを感じなくなることです。
例えば外出から戻ったとき、凍えるような室温でも着る毛布を身につけると寒さがピタッとなくなるんです。
この高い防寒力は、空気の流れを遮断する性能の高さからきています。
僕は現在、家賃1万2750円の部屋に住んでいます。当たり前のように隙間風が吹き、その度に身を縮こませるのが日常です。
しかし着る毛布を着ている間は、冷えた空気が通り抜けていくのを感じることがまったくありません。冷気を完全にシャットアウトできています。
部屋が寒く感じるのは、肌に触れた冷気が体温を奪っていくからです。着る毛布を寒さ対策に取り入れてから、冬に部屋で過ごす難易度が一気に下がりました。
着る毛布は最強の防寒着です。
あまりに余裕すぎるので、たまにパンツ一丁から着たりもしますが、若干の肌寒さを感じるぐらいで普通に過ごせてしまいます。
冬とはなんだったのか。
しかしこれがコートだと途端に寒くなるのだから、やはり着る毛布が優秀ということなんでしょう。
個人的にはエアコンのない環境で冬を越すためには必須のグッズだと思ってます。
地味に嬉しい2つのメリット
単純な防寒性能以外に、着る毛布が僕の中で重要ポジションにいる理由が2つあります。
- 着脱が容易
- 洗濯しても性能が落ちない
ひとつ目は着脱が容易なこと。
例えば目が覚めて布団から出るときは、一日のうちでもっとも寒さが身にしみる瞬間ですよね。
このような緊急時にもすぐに身につけられるのが、着る毛布ならではのメリットです。
例えばベッドから手の届く範囲に置いておけば、ベッドの中で装着するという荒技も可能です。
ただでさえ辛い朝の身支度。寒さがマシになるだけでも、かなり楽になりますよ。
そしてふたつ目のメリットが、繰り返し使えること。
僕は同じ着る毛布を4年間使い続けています。
もちろんその間に何度も洗濯してきました。
洗濯の仕方も乱暴で、いつも洗濯ネットすら使わず他の衣類と同じように洗濯機に投入して洗っています。
しかし防寒性能が落ちたと感じたことはありません。
僕はかなりの貧乏性で、コスパがいいものが大好きです。
なのでこの耐久性の高さも、僕が着る毛布を気に入っている大きな理由のひとつです。
足もとの寒さはカバーできない
ただし着る毛布にもデメリットがあります。
足もとの寒さをカバーできないのです。
なので単体では、冬の寒さを凌ぎきることはできません。
そこで足温器を使って、足もとの寒さを対策していく必要があります。
着る毛布の弱点は足温器で補おう
着る毛布では足もとの寒さを防ぐことが出来ませんでした。その弱点を補完してくれるのが足温器です。
足温器とは、足を温めるだけの家電製品。
ただ足だけを温める、このピンポイントさが最大の特徴です。
靴下やルームシューズでは効力に欠け、ヒーターでは電気代が高すぎる。
足を温めてくれる防寒グッズで、納得のいくものを探そうとすると意外と難しかったりします。
その点、ピンポイントで足のみに特化した足温器は、コストと性能のバランスに優れているんです。
電気代を気にせず使える
簡単にいうと、足温器はカバー付きのホットカーペットのようなもの。
足に触れるカーペット部分のみを温めるだけの、必要最低限の機能しかありません。
でもそのシンプルさは、補助的に使う分にはむしろ好都合になります。
余計なものが盛り込まれていないからこそ、最低限の役割を果たしつつ、高いコストパフォーマンスを実現できるからです。
例えば僕が使っている足温器は、1時間あたりの電気代が約0.3円。1ヶ月フル稼働でも約220円です。夏場に扇風機を回すよりも安価に使えます。
この程度であれば、どれだけ使っても心は傷みません。
たまに消し忘れて出勤することもありますが、貧乏性の僕でも「まあいっか」の一言で片づきます。
せっかく暖房なしで過ごすなら、電気代は極限まで抑えたいですよね。
足温器なら、もう電気料金の請求書を気にする必要はなくなります。
高温にならないのがデメリット
しかし消費電力の関係か、低温やけど防止のためか、足温器はあまり高温にはなりません。
温度設定を最大まで引き上げても、ぽかぽか温かく感じる程度です。
そのため「冷え切った足を手早く温めたい」という用途には使えません。
あまりにも足が冷えた状態だと「あれ?電源入ってる?」と疑問に感じるぐらい、控えめな温かさだと思ってください。
<冷え症の方なんかは、靴下をはいてから使うといった工夫が必要になりそうです。
足の冷え対策は家電に頼るべき
とはいえ単なる保温ではなく、きちんと足を温めてくれるというのは、思いのほか重要な点です。
なぜなら足は、体の中でもっとも冷えやすい部位だからです。
寒い場所に長時間いたら、足の感覚がなくなっていたなんて経験はありませんか?
これは単なる冷え性というだけではありません。多かれ少なかれ、誰にでもあることです。
冷えは心臓から遠い位置から始まります。つまりもっとも遠い位置にある足は、一番最初に冷えが始まる場所だといえるのです。
しかし足の冷えは、自分だけの力で対策するのは困難です。
暖房なしで冬を乗り切るにあたって、僕は当初、まったく電気代がかからない対策を考えていました。
電気を使わないとなると、熱を発するものはかなり限られます。
「いかに体温を損なうことなく維持できるか」というのを主眼に、靴下を何枚も履いたり、室内用の靴を試したりしていました。
しかしそんな生ぬるい対策では、どうしても足が冷えるのを止めることはできませんでした。
足温器を導入した理由は「足ばかりは電化製品を使わないと無理がある」と思い直したからです。
冷えは万病のもと。こんな言葉もある通り、冷えを放っておくと健康にも悪影響を及ぼす可能性もあります。
特に足は、冬でなくとも冷えやすい部分。
多少のコストを支払っても、しっかりと温める手段を用意しておくことが大切です。
万全を期すために湯たんぽを使おう
着る毛布と足温器だけでも冬を越すことは可能です。
しかし室温が10度を下回ると、肌寒さを感じることが多くなるのも事実。
そんなときの対策として、湯たんぽを用意しておくのがおすすめです。
湯たんぽと聞くと、いかにもアナログな印象がありますよね。
もしかしたら「ジジ臭い」なんて印象を持つかもしれません。
しかし使ってみれば分かります。旧世代の遺物かと思いきや、意外と実用的なんですよ。
小回りが効くのが湯たんぽの利点
湯たんぽのいいところは、なんといっても小回りが効くところです。
膝が寒い。指先が寒い。そんなときに直接あててやることで冷えを解消できます。
それに体だけでなく、モノにも使えます。例えば布団。
ベッドに入ったとき、あまりの冷たさに身震いした経験はありませんか?
部屋が寒いと毛布やマットレスがツンドラ地帯のように凍りつきますよね。
布団に入るときに一緒に持っていけば、ガクガク震えながら布団が温まるのを待つことがなくなります。
好きな場所に、スポット的に使える。これが湯たんぽの利点です。
おすすめの使い方は、背筋を温めること
好きな場所に使えるのが便利な湯たんぽですが、おすすめの使い方は背中を温めることです。
なぜなら背中には太い血管が走っており、温めることで上半身全体に温かさが広がっていくからです。
それに、強張った筋肉を緩めてやる効果もあります。
寒いときってだいたい背筋が冷えていませんか?
デスクワークなんかで同じ姿勢をとり続けていると、肩や背中の筋肉が硬くなって、血流が悪くなってしまうんです。
体温は血液の循環により保たれています。
つまり血流の悪化が、体温の低下をまねいてしまうということです。
家にいるときって、だいたい決まった場所にいてあまり身動きしないですよね?
だから肌寒さを感じたときは、背中を温めて血流を改善してあげるのも効果的なんです。
僕は背もたれと背中の間に挟み込むように湯たんぽを設置しています。
使いづらいかと思いきや、意外と快適です。自然に背筋がピンと張る姿勢になるので、むしろ猫背のままよりいいかもしれません。
背中を温めるときは、肩甲骨あたりを温めることを意識してみてください。じんわりと全身が温まっていく気持ちよさが分かるはずです。
あれば便利な冬越えグッズ
ここまでの対策を実践すれば、冬の寒さは克服できます。
ただし、より質の高い生活を目指すなら、できることはまだあります。
ここからは「なくてもいいけどあればもっと快適になる寒さ対策グッズ」を紹介します。
もちろん電気代はかかりません。コスパ良好ですよ。
足湯用バケツ
- 冷えすぎて痛みすら感じる足
- 氷のようにカチコチになってしまった足
このような状態の足を温めるという使い方は、足温器の苦手とするところでした。
そこでおすすめなのが足湯です。
熱々のお湯につかれば、凍った足を芯からほぐしてくれますよ。
温泉街でも人気な足湯。
ただ温かいだけではなく、さらに次のような効果も期待できます。
- 血行促進効果
- リラックス効果
- デトックス効果
- 免疫力の向上
こんなに体に良い効果が見込めるなら、毎日でもやってみたくなりますよね。
実は足湯は自宅でも簡単に楽しむことができます。
用意するものは足がつかる程度の器だけ。ハードルも低めです。
僕もパソコン作業で行き詰まったときなんかに、足湯をしてリラックスしています。
雪景色を見ながら露天風呂につかると、寒さと熱さのギャップがすごく気持ちいいですよね。
足湯も同じです。部屋が寒ければ寒いほど気持ちいいんです。
冬の冷気が立ちこめる部屋の中で、全身がぽかぽかと暖かくなる感覚は癖になりますよ。
ただし室温が低いほど、すぐにお湯がぬるくなってしまいます。
なので、あらかじめ継ぎ足し用のお湯を用意しておくことをおすすめします。
僕は沸騰させた鍋を机の隅に待機させています。バケツをふさぐフタを用意すればなお良いですね。これで90分は楽しめます。
寒さが身にしみるときは、足湯で優雅に温まるのも乙なものですよ。
手軽に体の芯から温まれるので、特に冷え症に悩んでいる方にはおすすめです。
真空断熱構造の1リットルジョッキ
寒い冬には、温かい飲み物がおいしいですよね。
体を内側から温めてくれるので、寒さ対策としても有効です。
しかし、お湯でもお茶でもそうですが、暖房なしの環境では冷めてしまうと途端に口にするのが苦痛になります。
そこで便利なのが真空構造のマグカップです。
熱が外に伝わりにくい仕組みになっているので、温かい飲み物が冷めにくいんです。
もちろん冷たさも維持できるので、年間を通して重宝しますよ。
中でも特におすすめなのが、1リットルジョッキです。
飲み物を頻繁に補充しにいくのって面倒じゃないですか。
寒いし手間だし時間もかかるし、いいことないです。
そんな悩みもこれを使えば一発で解決します。
最初はあまりのデカさに違和感を覚えますが、すぐに慣れます。
僕のような引きこもりであれば、一度使うと手放せなくなりますよ。
まとめ
繰り返しになりますが、一人暮らしならエアコンを使わずに冬を越すのは簡単です。
- 着る毛布
- 足温器
- 湯たんぽ
最低限この3つさえあれば快適に過ごすことができます。
ヒートテックや厚手の靴下などを併用すればさらに盤石でしょう。
この対策を実践すれば、電気代に怯える必要もなくなります。
「冬の寒さは厳しいもの」という余計な先入観は捨てて、ガンガン節約していきましょう。