「職場の人間関係がうまくいかない」
「仕事でこまかなミスが多く、まわりから白い目で見られている」
「同僚は楽しそうにしているのに、なぜか自分は毎日つらくてしょうがない」
社会不適合者が組織のなかで働くと、遅かれ速かれこのような悩みにつきあたります。
私も会社という組織にうまく馴染めず、これまでにいくつもの職場を転々としてきました。
その経験からわかったことは、私のような社会不適合者がほんとうの意味で救われるには、会社などの組織に所属する生活から抜け出すしかないということです。
この記事では、社会不適合者が生まれてしまう原因と、社会になじめない人間がストレスなく生きていくための方法について解説しています。
苦しいだけの毎日から抜け出すために、今日からできることをはじめましょう。
社会不適合者が生きづらいのは、社会のなかの少数派だから
「なぜ自分だけ、まわりの人たちのように振る舞えないのか?」
「なぜ自分だけ、これほどまでにダメな人間なのか?」
それは、あなたが社会のなかで少数派に属しているからです。
社会不適合者とは、学校や会社などのコミュニティで、まわりの人たちとうまくやっていけない人のこと。
つまりコミュニケーションが苦手だったり、たくさんの人たちと協力して仕事をすすめることが苦手な人のことです。
社会ではコミュニケーションがなによりも重視されます。
- 明るい性格であること
- たくさんの人と交友をもつこと
- 話すことが得意で、雑談や世間話がおもしろいこと
このような人が重宝されるし、正義とされます。
なぜなら社会のなかにいる大多数の人たちは、明るい性格で、人と話をすることが好きで、雑談や世間話を楽しいことだと思っているからです。
つまり社会は、上記のような多数派の人間にとって過ごしやすい環境になっています。
だから彼らの価値観に馴染むことができない私たちは、どうしても生きづらさを感じてしまうのです。
社会不適合者が生きづらい毎日から抜け出すには、社会から出るしかない
社会にいるかぎり、人間関係はかならずついてまわります。
つまり社会不適合者がストレスなく生きていくためには、社会から出ることを目指すしかないのです。
しかし、ただ会社を辞めればいいというわけではありません。
仮に辞めたとしても、すぐにまた別の会社で働かなければならなくなるのは目に見えています。
どこにいっても職場の空気感になじめない私たちのような人間にとって、転職は根本的な解決にはなりません。
私たちがすべきことは、仕事を辞めても生きていけるように準備をすることです。
がんばって働きながら、自分に合わない世界から脱出するために本気で準備に取りかかるしかありません。
生きづらい社会から抜け出すために、まずはお金を貯めよう
社会から抜け出すために、私たちがなによりも優先してやらなければならないのが、できるかぎりお金を貯めることです。
お金を貯めることには、想像以上に多くのメリットがあるからです。
- 「いつでも辞められる」状況をつくれる
- 貯めたお金を元手にして資産をふやせる
- FIRE、セミリタイアを目指せる
「いつでも辞められる」状況をつくれる
そもそも、なぜ私たちは嫌な思いをしながら働き続けなければならないのでしょうか。
- 眠い目をこすりながら朝早くに起きたくない
- 本当は家でごろごろしていたい
- やりたくもない仕事に人生をささげたくない
こんな気持ちを誰もが持ちつつ、毎日ストレスを感じながら職場に向かっています。
それは、会社に生活を人質に取られているからです。
- 仕事を辞めたら生活が成りたたない
- 生きていくことができない
この状態は、会社に弱みをにぎられているのと同じです。
対等な労使関係などというものはありません。
どれだけ理不尽な環境であっても、どれだけ不当な要求であっても、歯を食いしばって耐えなければ生きていけない状況はとてつもなく大きなストレス要因となります。
だからまずは、人質を返してもらうことを考えましょう。
ある程度のお金があれば、辞めてもしばらくは生きていけます。
その間に、次の手を考えることもできるようになります。
それに「いつ辞めても大丈夫」な状況をつくることができれば、同じ仕事をするにしても、精神的にかなり楽になりますよ。
貯めたお金を元手にして資産をふやせる
まとまった資金をつくることができれば、資産運用ができるようになります。
お金は銀行に預金している人が多いですが、利率がかぎりなく0に近い現状では、あまり預金にメリットはありません。
しかし運用にまわせば、わりと安全にふやすことができます。
というより、社会から抜け出すことを目指す私たちにとって、投資は必要不可欠だといっても過言ではありません。
不労所得が多いほど、安心して普通の人たちが歩む道から外れることができるからです。
社会から出たあとは、なんの後ろ盾もない状態で生活費を得ていく必要があります。
そんなとき、働かずにお金がはいってくる仕組みができていれば大きな支えになるのです。
FIRE、セミリタイアを目指せる
不労所得がふえていけば、現在にわかに注目を集めているFIREやセミリタイアが現実的になります。
FIREとは……
経済的自立と早期退職をかけあわせた言葉。
不労所得だけで生活費をまかない、働かずに好きなことだけして生活すること。
セミリタイアとは……
FIREのハードルを低くしたもの。
生活の一部を不労所得でまかない、ストレスを感じないぐらいの最低限の労働だけして生活すること。
つまり不労所得がふえるほど、毎日ごろごろして生きていけるようになるということです。
- 人間関係にわずらわされることがなくなる
- お金のために嫌なことをしなくてよくなる
- 多数派のために用意された社会のルールにしたがう必要がなくなる
ストレスから解放され、マイペースに生きていけるようになります。
私はこれが、社会不適合者が目指すべき理想の姿だと確信しています。
社会から出てからお金をかせぐための勉強やスキルアップに使える
資産運用で得られる収益は不安定です。
サラリーマンの固定給のようにはいきません。一時的に収益が伸び悩むこともあるでしょう。
そんなときのために、自分の能力を高めておくことが保険になります。
いざとなったら自分で稼げるスキルがあるというのは、想像以上の心強さになるでしょう。
お金がなくても勉強することはできますが、お金があればより効率的に学ぶことができます。
どちらがいいというわけではありませんが、すくなくとも選択肢を広げられるという意味で、お金はあるにこしたことはありません。
お金を貯めるコツは、お金を使わないこと
生きづらさの原因である社会から抜け出すためには、とにかくお金を貯めるしかありませんが、
しかし「収入が多くないから貯金できない」という人もいるのではないでしょうか。
でも実は、収入が高くなくてもお金を貯めることはできます。
お金を貯めるコツは、お金を使わないことです。
たとえ月収が100万あっても、浪費してしまっては貯金できません。
- 生活コストを下げる
- 無駄づかいを減らす
これができれば、かならずお金は貯まります。
具体的な方法は以下の記事をご覧ください。
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目標があると、毎日の生活が充実する
社会から出ることを本気で考えはじめると、私は一日一日を大切にするようになります。
「つらい現実をなんとか変えたい」というマイナスの気持ちが、
「そのためにできることはないだろうか」と考えることでプラスの行動に変換されるのです。
それにゴールを設定すると、そこにたどりつくまでの道のりを逆算して考えられるようになります。
すると自然に、自分のすべきことも明確になってきます。
自分で決めた目標に向かって努力するのは、なかなか悪くない気分です。
もしあなたのなかに目標がない状態なら、とりあえずFIREを目指してみてはどうでしょうか。
結果的に仕事を続けることになったとしても、お金を貯めて損をすることはないですよ。