- 仕事で疲れてるのに料理なんてしたくない
- 洗い物を見るだけでうんざりする
- レシピが難しすぎて気分が萎える
正直、自炊ってものすごく面倒ですよね。
最初の頃はやる気満々だった人が、どんどん嫌になって挫折してしまうのも無理はありません。
僕は6年ほど自炊を続けています。その間、食事を既製品で済ませたことは一度もありません。
ここまで続けられたのは、なるべく自炊を面倒に感じないように工夫をしているからです。
この記事では、食料の調達から具体的なレシピまで、なるべく手間を感じずに自炊を続けるための具体的な方法を紹介しています。
この記事を読めば、一人暮らしを始めたばかりの人でも「今日は面倒だからコンビニ弁当でいいや」なんて妥協することはなくなりますよ。
調理を自動化する
まず最初にいってしまうと、料理は創作ではありません。作業です。
いうなればベルトコンベアに流れてきた部品を組み合わせて、完成品を作りあげるようなもの。手順を覚えて機械的に処理できるようになれば、労力を圧倒的に減らすことができます。
なぜなら習慣となった作業を行うとき、次に何をすればいいかを脳が自動で判断してくれるようになるからです。
例えば毎朝の通勤を思い出してください。
ホームで並ぶ場所。電車内の立ち位置。職場までの最短の道順。いちいち考えなくても最善を選ぶことができますよね。
しかし今の職場に配置されたばかりの頃は、ひとつひとつが手探りだったはずです。
何度も繰り返された行動を、脳は自動化します。これによって、意思決定に費やすエネルギーの消耗を抑えているのです。
この仕組みを料理にも応用していきましょう。
同じ料理を繰り返し作っていると、いちいち次のステップを考えなくても作れるようになります。
ぼんやりしていてもいい。考え事をしていてもいい。無意識に近い状態で料理を進められるのです。
仕事から帰ったばかりでも、頭を空っぽにしてサクッと作ることができます。
そもそも自炊の面倒くささは、「今日は何を食べようか」と考えなければならないところから始まっています。
一人暮らしなら、毎日のメニューが同じでも誰からも文句は言われません。自分が満足できればそれでいい。これが強みです。
まずは同じメニューを繰り返し作って、手順を習慣化してしまいましょう。
自動化に向いているレシピとは?
気に入ったレシピを何度も作る。自動化の手順はこれだけです。
ただしレシピを選ぶときに気をつけてほしいことがあります。
- 簡単
- 安い
- おいしい
これらの要素が含まれていることを確認してください。まるで吉野家のコピーのようですが、この3つの条件はかなり重要です。
大前提として、自動化するメニューはこれから何度も作ることになります。つまり今後の食生活の柱になるということです。
なのに高価な食材が必要だったり、調理の手順が長すぎたり、煮込むのに時間がかかったり…。この部分でおかしなレシピを選んでしまうと、かならず後で痛い目を見ることになります。
上記の3つの条件を意識して、納得いくまで選ぶようにしてください。
とはいえ、食費のかからない料理というのは、だいたいシンプルで簡単に作れるようになってます。
自分の好みの料理を検索して、聞いたこともない調味料が必要だったり、特殊な調理器具を使うようなレシピを避けていけば、徐々に絞っていくことができるはずです。
ただここまで読んで、もしかしたら「レシピ探しの時点で既にめんどくさいんだけど…」と思っている人もいるんじゃないでしょうか。
安心してください。
そんな人向けに、僕のおすすめのメニューも紹介します。
鍋が最強だと心得よう
一人暮らしの最強メニューは何か。自炊していると、一度は考えてしまう問題ですよね。
もし僕がこの問いを投げかけられたとしたら、「鍋が最強だ」と胸を張って答えるでしょう。
鍋の魅力は、一言では語れません。
- 何をいれてもいい
- 食材で悩まない
- 栄養も摂れる
- コスパ抜群
- 肉野菜をぶち込んで似るだけ。簡単。
- ボリュームもある
- スープの味を変えればワンパターンにもならない
- 飽きがこないほど美味しい
安く簡単に作れる上に栄養バランスもよく、味もしっかり美味しい。ここまで好条件のメニューが他にあるでしょうか。
インスタ映えしないことを除けば、考えうる限り最高の料理です。
事実、僕の食事は半分以上が鍋ですが、何の不満もありません。
手早く作ってたっぷり食べて、余ったスープで〆のラーメン。最高です。
鍋さえあればやっていける。本気でそう思わせてくれるほど、鍋のパフォーマンスは高すぎます。
一人暮らし最強メニューは鍋だと心得てください。
おすすめのレシピはこちらです。
>>専門店の味を家庭で再現!博多風 塩もつ鍋
もつ鍋のレシピですが、肉を鶏肉に変えても美味しいです。というよりスープの味が素晴らしい。ぜひお試しください。
洗い物は調理中に済ませる
自炊をしていて地味にやっかいなのが洗い物ですよね。
鍋、フライパン、皿、茶碗。
簡単な料理を作るだけのはずが、気づけばシンクが洗い物で溢れている。そんな経験もあるんじゃないでしょうか。
結論をいうと、洗い物はこまめに片づけることで楽になります。
例えば調理の合間、ちょっと手が空くタイミングってありますよね。
お湯が沸くまでの時間や、食材に火が通るまでの時間など。こういう小さな空き時間を使って、ササッと片づけてしまいましょう。
「食べ終わってからまとめて洗えばいいや」というのはダメですよ。確実に面倒になります。
時間を有効活用するという意味でも、洗い物は調理と並行して済ませてしまうのがベストです。
これに加えて、そもそも洗い物が出ないように工夫できればさらに手間を減らせます。
例えば肉を焼くときは、魚焼きグリルを使うと便利です。
アルミホイルを敷いておけば、焼き上がった後そのまま皿に移すことができます。後はアルミホイルごと丸めて捨てるだけなので、洗い物がまったく出ません。
同じような理屈で、皿にサランラップを敷いておくのもいいですね。
- 洗い物はこまめに片づける
- そもそも洗い物が出ないように工夫する
この2点を意識することで、洗い物に対する嫌なイメージも取り払えますよ。
好きな音楽やラジオを聞きながら料理する
料理中は手は塞がっていても、耳は空いていますよね。
音楽、ラジオ、YouTubeなど、自分の好きなものを聞きながら料理してみてください。退屈だった時間が、途端に楽しいものに変わります。
予定より早く料理が終わってしまったとき「もっと聞いていたい」なんて思うことも多々あるぐらいです。
しかもこういった状態がしばらく続くと、「料理をすると楽しいことがある」と脳が認識するようになります。
これを心理学では条件付けといいます。
料理に対するマイナスのイメージがなくなり、行動を起こすためのハードルが下がります。自炊がぐっと楽になりますよ。
学習時間にあてても良し
余談ですが、料理中に学習するのも有意義です。
自炊には多くの時間を費やすことになります。例えば1日10分だとしても、1年だと3650分。つまり約61時間にもなります。
この膨大な時間を無為に過ごすのはもったいないと思いませんか?
もし学習にあてれば、1つの分野で専門的な知識を持つことも可能な時間です。
自炊中に勉強なんて、やってる人はほとんどいません。つまり周りに差をつけるチャンスです。
時間を有意義に使って、スキルアップしてみましょう。知識や技術は、一生の財産になりますよ。
料理を趣味にする
料理を趣味にしてしまうのも、自炊を楽にするひとつの手段です。
とはいえ「料理を趣味にするなんて自分には無理だ」と思う人もいることでしょう。
安心してください。かつての僕も同じでした。
「料理などというオシャレなものに興味を向けることはできない」
そんなことをナチュラルに考えていた堅物でした。しかし今ではそこそこ料理を楽しんでいます。
料理には手順があります。重要なのは、なぜその手順になるのかを知ることです。
例えばペペロンチーノの作り方をYouTubeで調べてみてください。オリーブオイルとパスタのゆで汁を混ぜることにどんな意味があるのかが分かります。
料理は化学の実験のようなものです。知れば面白くなり、理解できれば身近になります。
もしかしたら、意外とハマってしまうかもしれませんよ。
僕が料理に興味を持ったきっかけのペペロンチーノ動画はこちらです。
ネットスーパーを利用する
「食料の買い出しが面倒すぎる!」
そんなときは、ネットスーパーで買うことをおすすめします。
自宅から一歩も出ることなく食料が手に入るので、まったくストレスがありません。
お米や缶詰、生活必需品などをまとめて買うにはもってこいです。
もはや息を切らせながら重い荷物を持ち帰る時代ではありません。
指に食い込むビニールの傷みを、もう我慢する必要はないのです。
しかしネットを使うデメリットもあります。
- 届くまでに時間がかかる
- 気軽にポチれるため買いすぎてしまう
- 商品の在庫が不安定
この中でも、届くまでに時間がかかるというのが一番のデメリットに感じます。
やはり保存の効くものをまとめて買うというのがベストな使い方でしょう。
イオン、イトーヨーカドー、マルエツ、ライフ。ネットスーパーにもいろいろありますが、僕は西友を使ってます。なぜなら楽天ポイントが使えるからです。
それぞれの店にも特徴があります。自分にあったネットスーパーを探してみてください。
レシピ通りに作らない
料理は適当でもそこまで失敗することはありません。
なので、レシピを完全に再現しようとするのはやめましょう。
完璧を目指すと、食材や調味料を揃えているだけで日が暮れてしまいます。
料理は手元にあるものだけで作ればいい。これは基本ですので覚えておいてください。
ここ6年ほど、僕は1日も欠かさず自炊しています。
もちろん「手元にあるものだけで作る」という精神のもと、ものすごく適当に料理しています。
しかし出来上がったものがまずくて食べられなかったことは1度しかありません。
その1度というのも、調味料の分量を勘違いして、やたらと味を濃くしてしまったことが原因です。
「食べることもできないほどまずい」という場合、たいていは味が濃すぎるか薄すぎるかのどちらかです。
つまり調味料の分量さえ大きく間違えなければ、ある程度のものはできあがるのです。
完璧主義は挫折の原因になります。
一人暮らしなら、自分がおいしいと思えればそれが正解です。気負わず力を抜いて取り組みましょう。
まとめ
自炊の面倒臭さをなくすための方法を紹介してきました。
- 調理を自動化する
- 洗い物は調理中に済ませる
- 好きな音楽を聞きながら料理する
- ネットスーパーを利用する
- 料理を趣味にする
- レシピ通りに作るのをやめる
健康とコスパを両立できるのは自炊だけです。つまり、自炊は続けたもの勝ち。
この記事の内容を実践すれば、少なくとも6年は続けられますよ。