- 外食をやめて自炊に切り替えたのになぜか食費が安くならない…
- 自炊すると節約できるっていうけど、ほんとにコスパがいいの?
このような疑問を持ってる方は多いと思います。
結論からいうと、栄養とコストのバランスを考えれば自炊がベストであることは間違いありません。
しかし頑張ってるのになかなか食費を減らせないという人が多いのも事実。
そういう人は、もしかしたら力を入れる部分を間違えているかもしれません。
僕は自炊歴6年。食費は毎月1万円以内に収まっています。
食費を抑えるのに小手先の技術は必要ありません。簡単なことに気をつけるだけでいいのです。
この記事では、コスパよく自炊するために最低限抑えておかなければならないポイントを解説しています。
この記事を読めば、コスパ追求型の自炊がどのようなものかが分かりますよ。
先に結論をいってしまうと、「いかに食材にコストをかけないか」を意識するだけで自炊は変わります。
自炊のコスパは食材選びで決まる
- 調理技術を向上させる
- 食材の適切に管理する
- 晩ご飯を翌日の弁当に流用するといった財テクを学ぶ
食費を浮かすための手段はたくさんありますよね。
しかし上記のような対策に力をいれるのはおすすめできません。なぜならこれ以前に勝負は決まっているからです。
重要なのは、食材にかかるコストをいかに減らせるか。これが自炊のコスパを左右します。
例えば毎日シャインマスカットを食べていては、どれだけうまくメニューに取り入れたところでお金が貯まることはありません。
調理の段階で細かいテクニックを駆使したところで、使ってしまったお金を回収できるわけではないのです。
自炊のコストを抑える鍵は、食材になるべくお金をかけないことです。
そのためにするべきことを、これから紹介します。
「安い」スーパーを利用する
基本的に自炊に使う食材はスーパーで買うのが一番安いです。
しかしひとくちにスーパーといっても千差万別。価格設定が高い店もあれば安い店もあります。
これは店舗によってメインとするターゲット層が異なるから、という話ではありません。
たとえ売られている商品が同じでも、店舗間で明確な価格の差があるのです。
店 | 価格(税抜き) |
スーパーA | 128円 |
スーパーB | 138円 |
スーパーC | 148円 |
この表は僕の家の近くにあるスーパーで「日清カップヌードルしょうゆ味」を買おうとしたときの価格を示しています。
比較してみると、やはり店によって差があることが分かりますね。高い店は安い店の1.5割増しほどの値段になっています。
この価格差を見て、人によっては微差に過ぎないと感じるかもしれません。しかしこのわずかな差が、後に大きな損失に変わる可能性は充分にあるのです。
例えばあなたの年間の食費はどのぐらいでしょうか。それほど安い金額ではないですよね。
ではもしその金額の1.5割が、本来は払わずに済むものだったとしたらどうでしょう。
わずかな価格差を軽視したばかりに、とんでもない損をしてしまっていることになります。
割高な商品をつかまされたとしても、一度きりの買い物であればまだ被害は軽度です。
しかし食材は今後も定期的に購入していくもの。何度も通うことになる場所だからこそ、できるだけ安い店を利用すべきです。
知らぬ間に損をすることがないように、メインのスーパーにはかならず物価の安さを重視するようにしましょう。
食材のコスパはグラム単価で判断する
いくら安いスーパーを見つけても、割高な食材を買ってしまっては元も子もありません。
例えば目の前に100g100円の豚肉と100g200円の豚肉があったとします。
あなたならどちらを買いますか?
もちろん100g100円の豚肉ですよね。
しかし商品価格だけを見ていると、100g200円の割高商品を手に取ってしまう可能性があります。
価格表を見るときは、必ずグラムあたりの単価を確認するようにしましょう。
この例のように、スーパーには同じ食材でも安いものと高いものが並んでいます。
国産だったり有機栽培だったり、いろいろな差があるのでしょう。
しかしいずれにせよ、些細な違いに過ぎません。国内産でなくとも栄養はありますし、有機栽培でも無農薬であるとは限らないのです。
個人的に食事の満足度を高めるのは質よりも量だと考えています。同じ価格なら、お腹いっぱい食べられるほうがいいと思いませんか?
割高な商品は贅沢品です。あえて買う理由はありません。
自炊にコスパを追求する我々には無縁のものだと切り捨てましょう。
店に入る前に買うものを決めておく
ショッピングをしていると、買う予定のなかったものまで買ってしまうことってありますよね。
人間は誘惑に弱い生き物で、つい余計なものにまで目移りしてしまいがちです。
そしてこの傾向は、食料の買い出しで特に顕著になる印象です。
なぜなら買い出しをするのはだいたいが仕事帰り。一日の中で最もお腹がすいている時間帯だからです。
腹の虫がぎゅるぎゅると鳴っているとき、目の前に現れたチキチキボーンにあなたは手を伸ばさずにいられますか?
空腹は最高のスパイスといわれますが、ときに人を浪費に走らせる魔力も秘めています。
なので対策として、店に入る前にあらかじめ買うものを決めておくようにしましょう。
最初から買うものが決まっていれば、余計な誘惑に惑わされることもありません。一直線に目当ての商品だけをカゴに入れてレジに持っていくだけです。
陳列棚を前にあれこれと悩まなくて住むので、時短にもなり一石二鳥です。
食材は、サッと入ってサッと買う。これを意識していきましょう。
コンビニは控えよう
同じ商品でも店によって価格が違うというのは上述しましたが、もっとも割高なのがコンビニです。
先ほどと同じく「日清カップヌードルしょうゆ味」で比較してみましょう。
店名 | 価格(税抜き) |
コンビニA | 184円 |
コンビニB | 184円 |
コンビニC | 184円 |
僕の家の近くにあるスーパーでは、最高値でも税抜き148円でした。比べるとかなり割高であることが分かります。
基本的にコンビニは物価が高いです。カップ麺だけでなく、ペットボトル、弁当、お菓子、調味料にいたるまでそれは同じです。
身近で便利ではありますが、利便性と引き換えに高いお金を払っていることを覚えておいてください。
緊急を要するとき以外、コンビニで買い物をするのはなるべく控えるようにしましょう。
コストのかからないメニューを用意する:鍋がおすすめ
食材を安く手に入れても、料理の形にできなければ意味がありません。
なのでコストを抑えた料理のレシピを用意することは、安く食材を調達することと同じぐらい重要です。
しかしレシピを用意しようと思ったとき、ひとつの問題が発生します。
野菜の価格が季節によって変わってしまうのです。
正確には価格だけではありません。旬の時期であるか否かによって、栄養価にも大きな違いが出てきます。
なぜ野菜を食べるのかと問われたら、あなたは何と答えますか?
間違いなく「栄養を摂取するため」と答えると思います。僕もそうだし、誰でもそうです。
だから野菜を買うときは、価格が安く栄養価も高い旬のものを選ばなければなりません。
しかしそうすると、季節によって購入する野菜がまったく異なるものになってしまうのです。
つまりこれは、旬の野菜ごとのレシピを用意しなければならないことを意味します。
料理は得意だしレシピのストックもたくさんある。そんな人にとっては鼻で笑うような問題でしょう。
しかし一般的な一人暮らし男にとって、いくつものレシピを覚えなければならないのは大きな負担になります。
そこでおすすめなのが、自炊のメイン料理に鍋を採用することです。
肉、魚、野菜、きのこ類。食材の相性を完全に無視して、何でも入れられるのが鍋の魅力です。それによって味が落ちることもありません。
スープの味付けさえきちんとやれば、どんな食材でもそれなりに美味しく食べることができます。つまり旬の野菜をどう調理するかで悩む必要がなくなるのです。
鍋というと「大勢で囲むもの」というイメージが強いですが、僕は一人暮らしにこそ向いていると思ってます。
レシピに困ったときは、とりあえず鍋を主戦力に戦っていきましょう。
栄養面を補強する2つの方法
ここまではいかにコストを抑えるかについて書いてきました。
しかし食費を削ると、どうしても不安なのが栄養面ですよね。
ご安心ください。この点に関しても対策は用意してあります。
お金をかけなくても効率よく栄養を摂取することは可能です。
ではどうすればいいか。
ここからは2つの方法を紹介します。
完全食を取り入れる
健康を維持するために必要な栄養素のほとんどを、一品で兼ね備える食材があったとしたら最高だと思いませんか?
きっと毎日でも食べたくなりますよね。
でも多くの人が「そんな夢のような食べ物があるはずない」と思うことでしょう。
しかし現実は想像の斜め上を行くもの。世の中には完全食と呼ばれる食材が存在するのです。しかもそれは意外と身近なものだったりします。
完全食の一例がこちらです。
- 卵
- 玄米
- 牛乳
- 納豆
- ヨーグルト
よく目にする食材ばかりで驚きですよね。
確かにどれも体によさそうなイメージがあります。しかし実際には想像以上にスゴい力を持っているんです。
例えば卵は、ビタミンCと食物繊維以外のほぼすべての栄養素を含んでいます。
つまり毎日なんらかの形で卵を食べるようにしていれば、それだけでバランス良く栄養を摂れるということです。
僕も少なくとも一日一個は食べています。卵に含まれないビタミンCはフルーツで補うようにすればなお良いでしょう。
他の食材についても、栄養価の高いものばかりです。しかも安価で手に入るものが多く、日常的に食事に取り入れるにはうってつけのものばかり。
これらの完全食をうまく使えば、出費を抑えながら健康にも配慮したコスパ抜群の食事を摂ることが可能です。
玄米を使った卵納豆かけご飯などは、コスト・味・栄養面に死角がなく、コスパ最強メニューの一角と呼んでもいいのではないでしょうか。
ベジブロスを活用する
コスパよく栄養を摂るためのもうひとつの方法が、ベジブロスを使うことです。
ベジブロスとは、簡単にいえば野菜出汁(だし)のこと。ただし出汁をとるために使うのは、調理には使えないクズの部分です。
日頃から料理をしていると、野菜クズってたくさん出ますよね。多くの人は何の気なしに捨てていると思います。
しかし「野菜は捨てるところに一番栄養がある」なんていうように、野菜クズでとった出汁には野菜の栄養がたっぷりとしみ出します。これを普段の料理に使うことで、効率よく栄養を補給できるのです。
使い勝手も悪くありません。鍋やラーメン、カレーなど、何にでも使えて便利です。
今まで捨てていたものを使うだけなので、かかる費用は実質無料。それならやらない理由はないですよね。
ベジブロスは知る人ぞ知る食費節約の常套手段。冷凍庫に野菜クズの保存場所を作るだけで、今すぐにでも始められますよ。
出汁のとり方等はこちらのサイトがわかりやすいです。
贅沢したいときはふるさと納税を使おう
節約していると、たまに無性に贅沢したくなることってありますよね。
そんなときはふるさと納税を使いましょう。
ふるさと納税、使ったことありますか?
「聞いたことはあるけど詳しい内容は知らない」なんて人も多いのではないでしょうか。
ふるさと納税とは、好きな自治体に寄付をすると2000円を超える金額が税金から控除されるという制度です。
しかしそれだけではありません。これがただの寄付で終わらないのは、寄付した自治体からお礼の品がもらえるからなんです。
このお礼の品には、地域の特産となるお肉や海産物などがわんさか並んでいます。
つまりふるさと納税を使って寄付すれば、たった2000円で地域の名産品を楽しむことができるということです。
例えばこんなものや、
(宮崎県都農町)
こんなもの。
(北海道白糠町)
すべて実負担2000円です。
このお得な制度を使わないのはもったいないですよ。
知識のある人だけができるおいしい思いを、あなたも味わってみませんか?
※ただし寄付金額には収入によって上限額が設定されているのでご注意ください。
ふるさと納税を利用するなら楽天が断然おすすめです。寄付した金額についてもポイントが還元されるので、さらにお得に使えますよ。
1日1食のすすめ
食費を減らすためのもっとも分かりやすい手段が、食事の回数を減らすことです。
極論をいえば、まったく食事を取らなければ食費をゼロにすることも可能です(実際に食べなくても生きていける人はいるようです)。
しかし普通の人には厳しいので、やるとしても1日1食が現実的でしょう。
僕も現在、1日1食で生活しています。
正攻法ではないかもしれませんが、1日2食だった頃に比べて圧倒的に食費が節約できています。
後ほど詳しい体験談を書く予定です。興味がありましたらご覧ください。
まとめ
コスパよく自炊するには、そもそも食材にお金をかけないことが大切です。
それさえできれば、自炊が外食よりも高くついたりすることは絶対にありません。
この記事の内容は基本的なことですが、実践すれば必ず食費を抑えることができます。
まずは日頃の買い物から無駄を減らしていきましょう。